クロス・壁紙の張替リフォーム
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部屋のイメージを大きく左右するクロスや壁紙は、年数の経過によって劣化してしまいます。もし適したクロスや壁紙を選ばなければ、せっかくのリフォームが失敗に終わってしまうこともあるので注意が必要です。このページではクロス・壁紙の張替リフォームの費用相場やメリット・デメリット、選ぶポイントなどを紹介します。
クロス・壁紙張替リフォームの費用相場
クロスや壁紙のリフォームはグレードや張り替える範囲によっても、費用は大きく異なってきます。非常にリーズナブルな量産品のクロスであれば1㎡あたり800円程度で 収まるでしょう。
一般的なグレードの商品であれば1㎡あたり1,000円~1,500円程度が相場になっています。ただ新築の住宅ではないため、基本的には既存のクロスを処分する費用・下地を補修する費用などが別途発生するケースがほとんどです。
また食器棚などの大きな家具があり、移動しなければならない場合には別途追加費用が発生する可能性が高いでしょう。もし自分で動かせるようなら、リフォームを着工する前に移動させておくと費用を抑えられます。
参照元:リショップナビ(https://rehome-navi.com/articles/359)
クロス・壁紙張替の表記に注意
実はクロス・壁紙のリフォーム工事でトラブルに巻き込まれるケースは少なくありません。それは依頼者側が業者の巧みな表記に騙されてしまうからです。そのためリフォーム会社を選ぶ際には、しっかりと細かな点まで内容をチェックしてから依頼することが大切になってきます。
たとえば「〇帖で○○円で施工」という価格表記を見たことはありませんか?近年増えている手法で、「帖」という床面積を指す単位を用いて価格を提示する手法です。
ただ実際に張替を行う壁の面積は天井の高さによって大きく変動し、天井が高ければその分広さも大きくなってしまします。また天井が高い場合、一律の料金で済むとは限らず、天井のクロスも張り替えるかどうかによってもリフォームにかかるトータル費用は違ってくるでしょう。
まずは見積書にある価格が天井も込みなのか、壁だけの張替分だけなのかを確認するようにしてください。
次に「㎡」「m」の表記の違いも必ずチェックが必要です。㎡であれば、そのまま1平方メートルの費用と考えれば問題ないため非常に分かりやすいでしょう。一方のm表記の場合は、1メートル当たりの価格になり、幅に関しては記載されていません。
クロスや壁紙はロール状で販売されており、その幅はメーカーによって異なります。一般的には90~92cmなので、壁紙1メートルであれば0.9㎡程度しかありません。つまり2社が見積書に同じ1,000円と表記していても、「1㎡」「1m」かによって実際のトータル費用が変わってくるのです。もし複数の会社から相見積もりを取るのであれば、必ず単位まで確認しておきましょう。
クロス・壁紙張替リフォームのメリット・デメリット
クロス・壁紙の張替を検討している人もいるでしょう。ここではメリット・デメリットを紹介するので、リフォームを行う前に是非チェックしてください。
メリット
大きなメリットは室内の雰囲気をガラッと変えられるという点です。壁紙は空間の大部分を占めているため、壁紙を変えるだけで全く違ったイメージの空間を演出できるでしょう。自分の好みに合わせて、スペース毎で壁紙のデザインを変えるのも楽しい点です。壁紙やクロスの種類は豊富なので、自分好みのものも見つけやすいでしょう。
また塗装と比較すれば安価に仕上がるのもメリットに挙げられます。普段のメンテナンスも塗装より簡単なので、できる限り費用や手間をかけたくない方にクロス・壁紙のリフォームは適しているでしょう。
デメリット
クロス・壁紙は基本的に糊で付着しているだけなので、外力が加われば剥げてしまいます。また年数の経過によって徐々に劣化してしまう点もデメリットになるでしょう。他の壁材と比較すると、耐水性が劣るというデメリットも。
長時間濡れたままで放置してしまえば、下地が腐食し、カビが生えるなどのトラブルが起きる可能性があるので注意が必要です。
クロス・壁紙張替リフォームのタイミング
クロス・壁紙は消耗品と考えた方が良いでしょう。とくに小さな子供やペットがいる家庭の場合、劣化が起こりやすく汚れや傷が目立つこともあります。一般的には5年~10年程度がリフォームのタイミングと言われていますが、あまりにも見栄えが悪い場合には早めに交換を検討しても良いでしょう。
また水で濡れてしまい、クロスや壁紙が乾燥しない場合には早急に張り替えた方が良いかもしれません。そのまま放置することで内部まで影響をきたし、大掛かりなリフォームが必要になってしまうリスクが高まります。
クロス・壁紙の素材・デザイン・機能性による違いとは
クロスや壁紙は、どれも同じようなものと思っていませんか?実はデザインだけの違いではなく、機能性も異なるため、環境に適したクロス・壁紙を選ぶことが大切です。高尾では素材・デザイン・機能性について分かりやすく解説します。
素材
一般社団法人日本壁装協会によると、壁紙の素材は塩化ビニル樹脂・プラスチック・無機質・紙・繊維・その他の6種類に大きく分けられるそうです。
- 塩化ビニル樹脂一般的なクロス・壁紙と言えば、塩化ビニル樹脂を指すほど、メジャーな壁紙です。比較的リーズナブルな製品でありながら、耐久性も高く、水にも強いなどの特徴もあるため幅広い場所で用いられています。
- プラスチック系塩化ビニル樹脂と同じように汚れ・水に強く、傷つきにくいという特徴を持っています。
- 無機質系珪藻土・ガラスなどで作られており、質感やデザインに優れています。個性的な雰囲気のある壁を演出しやすいでしょう。
- 紙系和紙・輸入紙で作られており、ぬくもりのある温かみの雰囲気のデザインのものが多くあります。
- 繊維系化学繊維・植物繊維などで作られており、水に濡れても破れにくいという特徴があるクロスです。
- その他合成紙などがあります。
デザイン
クロスや壁紙は非常に豊富なデザインが販売されています。木目柄・コンクリート柄・レンガ柄・花柄など多種多様で、中にはキャラクターがデザインされたものもあるでしょう。絵柄はない無地でもパッと明るい色のものからホワイト系の落ち着いた雰囲気のものまでラインナップされています。
たとえば子供部屋にはカワイイ印象の壁紙、リビングにはホワイト系のもの、アクセントクロスにレンガ調の壁紙を使うという方法も。色んな壁紙のデザインをチェックし、お気に入りのクロス・壁紙を見つけてみましょう。
機能性
ついデザインばかりに目が行きがちですが、特定の機能が優れた商品も販売されています。空間などに合わせて機能もチェックすると、使い勝手のいいクロス・壁紙を選ぶことができるでしょう。
- ペット対応ペットと過ごしていると、どうしても壁に傷や汚れが付きやすいものです。汚れや傷に強くすることで、ペットと暮らしてもクロス・壁紙の劣化が起きにくくなっています。
- 省エネ光の反射をしやすい機能があり、最小限の明かりでも十分に明るくすることができます。
- 抗アレルギー・抗ウイルス花粉・ダニなどのアレルギー物質の抑制や抗ウイルス効果が期待できるタイプです。
- 結露対策調湿性に優れたタイプで、結露対策につながります。
- 落書き可能小さな子供がいる家庭にオススメのクロスで、チョークで字を書く・消すことができます。