バスルーム
▼目次
浴室は、築年数が経過するとリフォームしなくてはいけない箇所です。
しかし、リフォームをする箇所とはいえ費用が高くなってしまい躊躇してしまう人もいると思います。
どのような人がリフォームするべきなのか、気になる費用は、気をつけるべきことはなどなど
様々な角度から、浴室のリフォームについて詳しく紹介していきます。 是非、参考にしてください。
大阪のリフォーム業者が手掛けた浴室リフォーム事例と併せて費用相場も紹介しています。
浴室リフォームをすべきタイミングとは
浴室リフォームは、タイミングが難しいリフォームでもあり、思いきってリフォームをしたとしても失敗するかもしれないから、怖くてリフォームに踏み切ることができない。といった悩みを持っている人もいます。それでは、どのようなタイミングでリフォームを行えば良いのでしょうか。また、リフォームをすることで、どんなメリットが生まれるのでしょうか? まずは、リフォームをする上でのメリットや、タイミングなどを考えていきましょう。
リフォームをするタイミング
リフォームをするタイミングは、築年数の経過=リフォームをするということではありません。
築年数が浅くてもリフォームをした方が良いケースもありますし、すぐにリフォームをした方が良いケースもあります。それでは、どのようなケースがリフォームをした方が良いのでしょうか。
築年数の経過
築年数が経過している場合は、リフォームをすべきだと考えましょう。経過年数にもよりますが、20年以上経過しているのであれば、リフォームする必要があります。お風呂の機能がいくら正常に機能しているからといってリフォームしないということではありません。お風呂は常に水を使用します。その結果、水による劣化が進んでいます。例えば、お風呂自体に問題がなくても、フローリングが傷んでしまっている可能性もあります。築年数が経過しているのであれば、リフォームをすぐにでもするべきだと考えましょう。
お風呂のメンテナンス状況
築年数が浅くても、お風呂のメンテナンス状況が悪ければ劣化が早まります。例えば、フローリングのカビ除去を怠っていたり、長い年数お風呂の機能を使用していないと故障している場合があります。
適切なメンテナンスを行っていない=劣化が早まっているということもあるので、機能面のチェックも重要です。しっかりお風呂の機能が動いているのかもリフォームをする上では重要です。リフォームをすることで、メンテナンス性に優れている浴室へと変えることもできるので、検討しましょう。
次のような症状が現れている場合は、早急にリフォームをすることをお勧めします。
1、浴室内、浴槽にヒビやカビがみられる
2、水が流れにくくなった
3、脱衣所の床がぶよぶよしている
4、カビが取れにくくなった
高齢者が住んでいるか
お風呂場は、くつろげるスペースですが、高齢者にとっては死と隣り合わせの危険な場所でもあります。古い浴室の場合、浴室暖房や断熱材を使用していないケースが多く、ヒートショックを生む環境を作っています。このヒートショックは、冬場に高齢者にとって危険なもので放置しておくことは難しいです。また、手すりなどがなければ転倒してしまう可能性もあるので、良いとは言えません。高齢者が住んでいる2世帯住宅の場合は、すぐに浴室のリフォームをすることをお勧めします。
以上のようなケースに該当するのであれば、リフォームを導入するべきであると言えます。
浴室リフォームをするメリット
浴室をリフォームするタイミングは、どのタイミングで行うべきか? ということはよく分かったと思いますが、メリットは一体何があるのでしょうか。ここからは、浴室リフォームをすることでどんな良いことがあるのか紹介していきましょう。
メンテナンスが楽になる
昔の浴室の設備と異なり、設備が充実しています。例えば、水に濡れてもすぐに乾燥する素材や、カビがつきにくい素材など様々です。リフォームをすることで、浴室のメンテナンスが楽になります。
もちろん、全くしなくても良いということではありませんが、従来に比べて掃除が楽になるのもリフォームのメリットです。浴室掃除は、苦手な家事としても挙げられるので検討するのも良いでしょう。
高齢者にとって安全な浴室になる
高齢者にとって浴室は危険なエリアです。しかし、バリアフリーリフォームなどを行いしっかり対策をすれば、そのような空間から大きく変化させることができます。安全な浴室にすることで、不測の事態を多く防ぐことができるので、積極的に取り組んでいくべきです。
毎日のお風呂が楽しくなる
リフォームをすることで、浴室が居心地の良い空間へと大変身することができます。
長湯をしなかった人でも、リフォームをきっかけに長湯するなんてこともあります。
浴室は毎日使うもので、快適さも重要です。
このように、リフォームをする上ではタイミングも重要ですが、リフォームをすることで生活が快適になり、より良い暮らしを送ることができます。特に、高齢者がいる世帯やメンテナンスが面倒だと感じている人は早急にリフォーム工事をすることをお勧めします。
浴室リフォームの費用相場
浴槽の交換や床・壁の張替え、先進設備の導入など、浴室のリフォームで必要な費用について調べてみました。
- 費用目安:40万~200万円
- 工期の目安:1~10日
導入する設備や浴槽の大きさによって変わりますが、100万円程度の資金が必要なようです。ただし、部分的な修繕であれば数十万程度でリフォームが可能です。
浴室をリフォームする場合は、手すりや滑り止めなどバリアフリー対応にしておくと、再リフォームの手間が省けます。また、古い浴室をリフォームする場合は構造部分が錆びていることも考えられます。その際は追加工事が必要になるので、余裕を持ったプランニングをしましょう。
浴室リフォーム事例
当サイトで紹介している会社のなかから浴室リフォームの施工事例を一部ご紹介します。
大阪の浴室リフォーム事例1
暖房換気乾燥機を備えたユニットバスに大変身しています。
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ジェットバス付きの保温浴槽で日々の疲れを癒せるバスルームに大変身。乾燥機能付きの浴室暖房設備があるので、室内の寒暖差が原因となるヒートショックも防げます。また、収納スペースも確保されており、落ち着いてバスタイムを楽しめます。 |
- 工期:3日
- 費用:98万円
- 取り付けた設備:パナソニック ココチーノ S-class・保温浴槽・ジェットバス・「ナノイー」搭載暖房換気乾燥機
大阪の浴室リフォーム事例2
昔ながらの狭いお風呂が広々としたシステムバスになりました。
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ステンレス浴槽と床・壁がタイル張りの浴室を、保温性の高いシステムバスに変更。広々とした浴槽で、半身欲ができるような腰掛も付いています。床・壁ともに温かみを感じさせるものになりました。 |
- 工期:4日
- 費用:120万円
- 取り付けた設備:パナソニック リフォムス 1616 ベーシックプラン
大阪の浴室リフォーム事例3
中古住宅の水廻りを一斉リフォームした事例です。
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購入した中古物件の水廻りだけは新しくしたい、という思いで浴室やキッチンなどを一斉リフォーム。掃除に手間取りそうなタイルの壁・床をフラットなものに変更しています。落ち着いた雰囲気のバスルームでリラックスできますね。 |
- 工期:5日
- 費用:200〜500万円
- システムバス・トイレ・キッチンなど(メーカー詳細不明)
大阪の浴室リフォーム事例〜バリアフリー編
ここからは、浴室リフォームの中でもバリアフリーに特化した事例を6点ご紹介します。
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例1
依頼者の方は、床がタイル張りの浴室なので、冬場は寒く保温性が低いことでお悩みでした。
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冬場に暖房のきいたリビングから寒い洗面所に行き、寒い浴室で急にお湯を被ると高齢者の方はヒートショックを起こしかねません。ひどい場合ですと、心筋梗塞や脳梗塞に陥ってしまいます。そうした事故を防ぐためにシステムバスを導入し、浴室の防水性や保温性を向上させました。 システムバスに改修すると、状況によっては段差をなくすこともできます。本事例では転倒の原因となる段差を解消。これで転ぶ不安もなく浴室に入れますね。 |
- 工期:他のリフォームも込みの全体で5日
- 費用:130万円(単独リフォームの場合)
- 取り付けた設備:システムバス(タカラスタンダード)
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例2
依頼者の方は足が悪いご主人のために浅めの浴槽を希望。ユニットバスに替えて段差を減らし、出入りのしやすい浴槽にしました。
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浴室はすべりやすく、立ち座りの動作で転倒事故が起こりやすい場所です。加えて、高齢者の方は小さな段差にも転倒してしまうリスクが高まります。そこでリフォームによって新たに手すりを設置。転倒防止に一役買っています。 |
- 工期:7日
- 費用:100万円
- 取り付けた設備:システムバス・サザナ(TOTO)
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例3
依頼者の方は、お母様が暮らしやすいリフォームを希望。
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手すりがないため、一人住まいのお母様は不安を感じていたそうです。そこで、浴槽の中・壁に手すりをつけました。 また、浴室のサイズに合っていない浴槽だったため、適切なサイズのシステムバスに変更。浴槽の高さを低くして跨ぐ際の動作を楽にしました。 浴槽の中にも手すりがあると、上がる際にも楽になって嬉しいですね。 |
- 工期:他のリフォーム箇所(キッチン・トイレ・洗面所)を含め1ヶ月
- 費用:125万円(単独リフォームの場合)
- 取り付けた設備:システムバス・ルーノぴったりサイズ(タカラスタンダード)
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例4
こちらの事例はヒートショックによる事故を心配し、リフォームを検討し始めたご家族です。
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さらに給湯器から浴室までの距離があり、蛇口からお湯が出てくるまでに時間を要する点も問題でした。 そこで温水浴室暖房乾燥機、保温機能・高断熱の浴室・密閉性のある窓を取り付け、冬場の心配は無用に。 また給湯器は浴室の裏側に設置し、お湯がすぐ出るようになりました。お湯になるまでの時間が短くなり、節水にも繋がって一石二鳥です。 |
- 工期:4日
- 費用:200万円
- 取り付けた設備:システムバス1116サイズ・ヒロイユ(TOTO)、給湯器・エコジョーズ(大阪ガスO)、温水浴室暖房乾燥機・ミストカワック(大阪ガスO)
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例5
こちらの事例は脱衣場がないため、お孫さんもお風呂に入りたがらず困っていました。
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そこでダイニングと浴室の間に脱衣場を作ってプライバシーを確保した上、段差も無くしました。世代問わず満足のいくリフォームですね。 さらに寒い浴室は窓から冷気が入ってこないように、樹脂製の内窓で対策しました。 |
- 工期:14日
- 費用:120万円
- 取り付けた設備:システムバス・サザナ(TOTO)、樹脂製の内窓
大阪の浴室バリアフリーリフォーム事例6
もともと浴室の面積が狭く、依頼者の方は全体のサイズアップを検討していました。
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現場の調査を綿密に行い、和室の柱の位置をずらすことで、浴室が60センチも広くなりました。このように、バリアフリーのリフォームをすれば、これまでの浴室を大きく変えることができます。 |
- 工期:他のリフォーム(キッチン・洗面所)を含めて2ヶ月
- 費用:100万円(単独リフォームの場合)
- 取り付けた設備:システムバス・キレイユ(LIXIL)
浴室のバリアフリーリフォームを成功させるコツ
浴室はさまざまな人が活用する場所だからこそ、誰も使用できるようにバリアフリーリフォームも検討しておく必要があります。浴室のバリアフリーリフォームではどのような点に気をつけるべきか、1つずつ項目ごとにポイントを注目しながら紹介していきましょう。
段差解消
まず注目しておきたいリフォームが段差です。高齢者にとって段差は転倒する可能性が高いので、気をつけなければいけない項目です。
入浴後に脱衣所への移動を行う場合、視界が曇ってしまったり、急激な温度変化によってふらついたりすることがあります。さらに、水漏れを防ぐために高めに段差が設けられている場合もあり、浴室から脱衣所へ移動する際に転倒してしまう事故が意外と多いのです。
そこで、安全な入浴を行うためには、初めに浴室の段差を解消することがオススメのバリアフリーリフォームです。ただ、段差を無くすことで浴室内の水をせき止める機能がなくなってしまいますので、水漏れなどの不具合が起きやすくなってしまいます。
ですので、段差の解消とともに水漏れ対策などもしっかりと講じておき、リフォームによる後悔を防ぎましょう。また、段差の解消はそこまで費用が高額ではありませんので、段差の解消をきっかけに浴室全体のリフォームを考えていくきっかけにするのもオススメです。
浴室の段差解消リフォームの予算
浴室の段差解消は最もお手軽なバスルームのバリアフリー化工事といえるかもしれません。段差を解消しても大した変化はないと思うかもしれませんが、浴室・洗面所間の移動による転倒を防げるので行う意味は大きいといえるでしょう。浴室の段差解消リフォームはどれくらいの費用で行えるのでしょうか。
浴室出入り口の段差を解消するリフォームあるいは段差を小さくするリフォームの相場は5万円~10万円程度です。段差解消リフォームは、バスルーム全体のリフォームと切り分けて部位単体で行うことができます。つまり、5万円~10万円程度の負担で行えるバリアフリーリフォーム工事です。
費用が気になる方で介護保険の要支援以上の認定を受けている方は、居宅介護住宅改修費か介護予防住宅改修費の支給を受けるとよいでしょう。これらを利用すれば、リフォーム費20万円を上限として費用の9割分または8割分が介護保険から支給されます。例えば、リフォーム費が20万円以上かかる工事であれば、2万円あるいは4万円の自己負担で工事を行うことができます。
住宅改修費の支給を受けられるのは1回ですが、要介護区分が3段階上昇した場合、引越しをした場合は再度利用できることがあります。自治体によっては、20万円を超えた部分に対して別の補助制度を設けているところもあります。介護保険の要支援以上で段差解消の費用が気になる方は、リフォーム会社の担当者か自治体の窓口で住宅改修費の利用を相談してみてはいかがでしょうか。
各手すりの取り付け
浴室のバリアフリーリフォームの中で、手軽でありながら効果が高いのが手すりの取り付けです。問題なく利用していると見落としがちですが、浴室や浴槽を利用しているときは、非常に低い位置に座っています。さらに、浴室用の椅子などには手すりがありませんので、意外と立ち上がるときの補助となるものがないのです。
すると、一度座った後にしばらく立ち上がることが難しくなり、床が濡れていることもあって浴室内や浴槽内での転倒事故が相次いでいるのです。また、浴室内は温度が高くなっていますので、移動に時間がかかったり、移動できなかったりすると脱水症を引き起こす可能性もあります。
そのため、安全に確実に移動できるように、各場所へ手すりを取り付ける簡易浴室リフォームが重要なバリアフリーリフォームになるのです。特に、こうした手すりの取り付けは介護保険や自治体の助成金などの対象になることもあり、費用を抑えて設置することが可能です。安全をより手軽に実現するためにも、さまざまな制度を調べながら手すりを取り付けましょう。
手すり取付リフォームの予算
段差解消と同じく手軽に取り組めるバスルームのバリアフリー化工事が手すりの取り付けです。こちらも大した変化はないと思われがちですが、実際に取り付けると大きな効果を発揮します。具体的には、浴室内の移動を行いやすくなる、浴槽からの立ち上がりが楽になるなどの効果を見込めます。転倒なども予防できるので積極的に行いたいバリアフリー化工事といえるでしょう。バスルームに手すりを取り付ける工事はどれくらいの費用で行えるのでしょうか。
バスルームに手すりを取り付けるリフォームの相場は3万円~5万円程度です。より具体的には、長さ15cm未満の手すりを取り付けるリフォームはメートル当たり2万円程度、長さ150cm以上の手すりを取り付けるリフォームは1カ所あたり3万5千円程度で行えます。手すり取付リフォームも、バスルーム全体のリフォームとは別に行えます。つまり、3万円~5万円の負担で、今あるお風呂に手すりを取り付けることができるのです。
介護保険の居宅介護住宅改修費・介護予防住宅改修費を利用できる点も同じです。要支援以上の認定を受けている方は、1割あるいは2割負担でバスルームに手すりを取り付けられる可能性があります。気になる方は、リフォーム会社の担当者あるいは自治体の窓口で相談してください。
浴室内昇降リフト追加工事
より安全な入浴を可能にするために、浴室内に昇降リフトを設置することも1つの選択肢になります。これは、浴槽の横や上に設置することで、リフトに座ったまま浴槽へ入浴できるという装置になります。
リフトを使用して入浴することで、自力で浴槽から移動することがなくなります。ですので、危険な転倒事故を未然に防ぐことができ、安全な入浴を可能にしてくれます。また、リフトには手すりがついているものもありますので、浴室用の椅子として使用することで、入浴時のリスクを大きく軽減できるでしょう。
ただし、このリフォームの場合はリフトの設置だけでなく浴槽を専用のものへ変更しなければいけない場合があります。さらに、安全にリフトを使用するためには練習や他の家族による操作が必要です。費用や設置後の対応など、解消しなければいけないポイントがいくつもありますので、しっかりと準備や計画を立ててリフトを取り付けましょう。
浴室内昇降リフト追加工事の予算
入浴に介助を必要とする方などは、浴室内昇降リフトの導入を検討するとよいかもしれません。昇降リフトが入浴をアシストしてくれるので介助者の負担を軽減することができます。自立度によっては、自身の負担を軽減することもできます。浴室内昇降リフトはどれくらいの費用で設置できるのでしょうか。
浴室内昇降リフトの追加工事の相場は20万円~30万円程度です。浴室内昇降リフトあるいは移動用リフトには様々な種類があるので、どのようなリフトを設置するかにより相場は変わります。追加工事に20万円~30万円程度かかると考えておけば、困ることはないでしょう。
一部の浴室内昇降リフト(移動用リフト)は介護保険でレンタルが可能です。レンタルが可能な浴室内昇降リフトは取付工事を必要としないものです。具体的には、床走行式・固定式・据置式の浴室内昇降リフトは介護保険でレンタルできます。レンタルの対象となるのは、要介護度2以上の方です(要介護認定時に移乗が一部介助または全介助あるいは立ち上がりできないとされた方は要介護度に関わらずレンタルできる可能性があります)。浴室内昇降リフトのレンタル料は月額数千円程度です(要介護度などにより異なります)。再利用に心理的抵抗を伴うもの、使用により品質が変わるものなどはレンタルではなく販売となります。移動用リフトのつり具部分がこれに当たります。詳しい情報を知りたい方は、リフォーム会社や福祉用具店、自治体の窓口で相談すると良いでしょう。
浴室内のリフトの設置は他のバリアフリーリフォーム工事に比べておおがかりなものになります。
そのため、導入する際は、慎重に考えてから実施することをお勧めします。
これらのポイントをしっかり抑えれば、バリアフリー工事は問題ありません。
是非、高齢者がいる世帯では積極的に取り入れるように検討をしてください。
バスルームリフォームの要点おさらい
浴室リフォームといっても、バリアフリーに特化した施工と、通常の施工では内容が大きく異なってくるということがわかったと思います。それでは、これまでにまとめたものを、それぞれの特徴を抑えておさらいしてみましょう。
脱衣所周りのリフォーム
浴室に入る前の脱衣所は、入浴前だけでなく入浴後の濡れた身体でも過ごすため、転倒事故や家電製品による感電事故、浴室との温度差によるヒートショックなどが起きやすい場所です。そのため、小さい子供や年配の方と一緒に生活している家庭では、こうした事故を防ぐためにもリフォームが必須にもなります。お年寄りがいるのであれば、段差解消が早急ですが、そうでなければ簡単なてすりをつけるなど工夫が必要です。費用の面から見ると段差解消のリフォームが最も手軽に行え、床材の張替えが最も費用がかかってしまうリフォームになります。中でも特殊なのが浴室のドア交換です。浴室のドアは、引き戸、開き戸、折れ戸の3つに大きく分類され、浴室や脱衣所の広さによって設置するドアが変わります。そのため、上記のように費用の幅が広くなってしまい目算がしにくくなっています。もし、浴室内の他のリフォームを行う場合、その内容に合わせたドアに交換することになりますので、他の工事と一緒に行うようにするのもオススメです。
脱衣所の工事でかかる費用
- 浴室との段差解消:約5~7万円
- 脱衣所の床材張替え:約10~20万円
- 浴室のドア交換:約6万~20万円
浴室内のリフォーム
続いては、浴室内のリフォームを行う場合です。浴室の広さの拡張や暖房設備の設置が特に高額なリフォームになっています。特に、広さを拡張する場合は工事が大がかりになることも多いため、場合によってはこの相場を大きく上回る場合もありますので、十分に気をつけましょう。
また、暖房設備は必要ないように思うかもしれませんが、冬場などは浴室内が非常に冷えています。すると、シャワーとの温度差によってヒートショックなどが起こり命を失う危険性が高くなります。ですので、暖房設備を取り付けるだけでも安全な入浴になりますので、特に高齢者と一緒に生活している場合は、一度導入を検討してみましょう。また、浴室内ではバリアフリーだけではなく、素材を変えることでメンテナンスがしやすい優しい浴槽へと大変身します。
浴槽内のリフォーム費用
- 浴室の広さの変更:約30~50万円
- 暖房設備の設置:約20~50万円
- 手すり取り付け:約3万~5万円
浴槽のリフォーム
浴室の中で最もメインとなることが多い場所が浴槽です。浴槽を使いやすくするためのバリアフリーリフォームは、以下のような内容、相場費用になっています。
- 浴槽の交換:約10万~40万円
- 浴槽内に手すりを追加:約5千~1万円
- 浴槽内の昇降リフトを追加:約20~30万円
バリアフリーリフォームに限らず、浴槽のリフォームを行う場合、浴槽の交換を行うことが多いです。単に広い浴槽へ交換するだけでなく、ジャグジーなど追加機能があるもの、起き上がりがしやすいものなど、用途に合わせて交換しています。また、浴槽は転倒事故が起きやすいため、安全に移動するための手すりの設置なども人気のリフォームです。
ただ、浴槽の交換は取り付けるだけでなく、そもそも浴槽自体が高額な商品のため、どうしてもリフォーム費用も高額になってしまいます。さらに、場合によっては浴室の拡張なども伴うため、最終的に100万円以上の費用が必要となる場合もありますので、リフォーム計画がより重要になります。
通常/バリアフリーともに料金が最も高くなるところです。そのため、計画を依頼する時から、かけられる予算はどれくらいなのか? ということにも意識をしましょう。
主な費用
- 浴槽の交換:約10万~40万円
- 浴槽内に手すりを追加:約5千~1万円
- 浴槽内の昇降リフトを追加:約20~30万円
バスルームリフォームの費用を抑えるには?
バスルームリフォームの相場を知って、できるだけ費用を抑えたいと考えた方が多いでしょう。バスルームリフォームの費用を抑えるには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。費用を抑えるポイントを解説します。
適切なグレードの本体を選ぶ
バスルームリフォームの費用を抑える上で重要なポイントになるのがユニットバス本体選びです。ユニットバス本体はいくつかのグレードに分けられます。具体的には、必要最低限の機能と品質を満たす経済的なグレード・標準的な機能と品質を満たすベーシックなグレード・標準以上の機能と品質を満たすハイグレードなどに分けられます。当然ながら、機能と品質に比例して価格も高くなります。
バスルームリフォームの費用は、求める品質と機能を明確にしてニーズに合ったユニットバスを選ぶことで抑えられます。不必要な機能と品質を取り除くことで、本体価格が安くなるからです。バスルームをリフォームする方は、ユニットバス本体選びから慎重に行いましょう。
型落ちのユニットバスを選ぶ
バスルームリフォームの費用を抑えるために検討したいのが、型落ちのユニットバス本体を選ぶことです。型落ちのユニットバスとは、新製品が販売されたことにより古い型になったユニットバスのこと。リフォーム会社の多くが在庫を売り切ろうとするのでお得な価格で購入できます。ニーズを満たす品質・機能を備えていれば賢い選択になり得ます。誰でも簡単にリフォーム費用を抑えられるポイントです。
追加工事をまとめて行う
バスルームに浴室換気暖房乾燥機や浴室テレビ、ジェットバス、手すりなどを設置したいと考えている方がいると思います。標準的なユニットバス本体にこれらの設備は付属していません。設置する場合、オプションとなり追加工事が必要です。もちろん、後付けすることもできますが、バスルームリフォームにあわせて取り付けることをオススメします。費用を抑えられることが多いからです。
バスルームリフォームにあわせてこれらの設備を設置する場合と後付けでこれらの設備を設置する場合では本体の割引率が異なります。前者は50%程度、後者は20%程度の割引を受けられます(割引率はリフォーム会社により異なります)。割引率が大きく異なるので、バスルームリフォームとあわせて設置するほうがお得です。費用を抑えたい方は、必要な工事をまとめて行いましょう。
適切なタイミングでリフォームを行う
適切なタイミングでバスルームのリフォームを行うことも費用の節約につながります。無駄な工事を行う必要がなくなるからです。ここで気になるのが「適切なタイミング」です。バスルームのリフォームはいつ行えばよいのでしょうか。
一般的に、次の状態に当てはまればバスルームのリフォームを検討するべきといわれています。
- 浴室や浴槽にサビやひび割れなどがある
- 掃除をしても排水しづらくなっている
- お湯の温度を調整しづらくなっている
- 洗面脱衣場の床がたわむ・きしむ
- カビが目立つ
これらの症状は、築10年あたりから目立ち始めることが多いようです。特に注意したい症状が、床のたわみやきしみです。何かしらの理由で土台が傷んでいる可能性があります。早目に対処すれば、小さな工事で状態を改善できるかもしれません。気になる点がある方は、築年数にこだわらずリフォーム会社へ相談しましょう。
リフォーム会社を比較
バスルームリフォームの費用は、利用するリフォーム会社を選ぶことでも抑えられます。リフォーム会社により、ユニットバス本体価格や工事費が異なるからです。基本的には、複数の問屋を介さずユニットバスを仕入れるルートを確保しているリフォーム会社、自社施工でバスルームリフォームを行っているリフォーム会社が割安とされています。中間マージンをカットできるからです。以上のほかでは、施工実績が豊富なリフォーム会社もオススメです。このようなリフォーム会社は、低価格でユニットバス本体を仕入れられることが多いといわれています。以上のポイントに注意しながらリフォーム会社を選べば、バスルームリフォーム費用を抑えられるはずです。
複数のリフォーム会社から見積もりを取る
気になるリフォーム会社が見つかったら必ず見積もりをとりましょう。見積もりは複数の会社からとることをオススメします。よく似たリフォーム内容であっても、価格は異なるからです。見積もりを取るときはできるだけ条件を統一します。こうすることで、バスルームリフォームの相場と割安なリフォーム業者がわかります。
予算の伝え方に気を配る
見積もりをとるとき、リフォーム業者に相談するときに気を付けたいのが予算の伝え方です。伝え方を間違えると無駄なリフォーム費用が発生するかもしれません。例えば、150万円でバスルームリフォームを行いたいと伝えると、予算を目いっぱい使ったプランが提示されます。そこに、施主の希望などは加味されていません。つまり、無駄な機能や品質が含まれている可能性があります。
予算は、希望する機能や品質を先に伝えて実現できる金額を確認してから伝えます。予算オーバーしている場合は、担当者と相談しながら代替案を探します。結局は予算を伝えることになりますが、伝え方を考えることで提示されるプランは異なるはずです。
以上のポイントなどに気を付ければ、バスルームのリフォームを経済的に行えます。費用を抑えたい方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
初めに行いたい浴室のバリアフリーリフォーム
浴室の段差解消
入浴後に脱衣所への移動を行う場合、視界が曇ってしまったり、急激な温度変化によってふらついたりすることがあります。さらに、水漏れを防ぐために高めに段差が設けられている場合もあり、浴室から脱衣所へ移動する際に転倒してしまう事故が意外と多いのです。
そこで、安全な入浴を行うためには、初めに浴室の段差を解消することがオススメのバリアフリーリフォームです。ただ、段差を無くすことで浴室内の水をせき止める機能がなくなってしまいますので、水漏れなどの不具合が起きやすくなってしまいます。
ですので、段差の解消とともに水漏れ対策などもしっかりと講じておき、リフォームによる後悔を防ぎましょう。また、段差の解消はそこまで費用が高額ではありませんので、段差の解消をきっかけに浴室全体のリフォームを考えていくきっかけにするのもオススメです。
まとめ
以上のように、様々な点から浴室リフォームのメリット、注意すべき点、またバリアフリーリフォームをする際に気をつけることなど紹介してきました。こだわりを持てば予算が拡大してしまいますが、業者と綿密な打ち合わせを行い続ければ、きっと良い注文通りのリフォームを実現することができます。浴室リフォームでは、脱衣所、浴室、浴槽と大きく分けて3つの項目があります。どこに力を入れたリフォームをするのか? どの部分は多少実現しなくても良いのか? といったことをイメージしながら、業者に完成イメージを伝えると良いでしょう。工事してから後悔をしないよう、今回紹介したポイントを整理しながら検討してみください。きっと理想の浴室リフォームを実現させることができますよ。