外構(アプローチ・フェンスなど)
▼目次
アプローチの整備や塀・フェンス、ウッドデッキ、カーポートの設置など、外構工事に含まれる工事の種類や予算の相場についてまとめました。
外構リフォームの人気箇所はどこ?
近年増加してきている外構リフォーム。築年数を重ねるにつれて起こる劣化、ライフスタイルの変化、台風・地震などの災害の影響で壊れてしまった部分を修理したいなど、外構リフォームに至る理由は様々です。
その中でも、人気の高い外構工事の内容と相場をご紹介します。
1:目隠しフェンスを設置する
外からの視線を遮る目隠しフェンスは、設置する長さによって大幅に値段が変わります。素材やデザインによっても変わりますが、相場は1m当たり8千円〜1万2千円程度。設置する高さや設置方法(塀などと組み合わせるかどうかなど)によってもさらに値段が変わってきます。
目隠しフェンスの素材は様々。アルミ製・スチール製のものなら比較的安価なものも数多くあります。その他にも木製・竹垣風など、素材も様々。シンプルなデザインから凝ったものまで幅広く、好みのテイストに合わせて選べるでしょう。
目隠しフェンスは完全に視界を遮る塀と違って、適度に光を取り入れられます。そのため室内の明るさを保ちながら、気になる外からの視線を遮りたい場合にも有効です。
2:ブロック塀を設置する
ブロック塀を設置する場合は、ブロックを固定するための土台を作る「基礎工事」も必要です。
基礎工事の費用相場は、1平方メートルあたり4千円〜1万円程度。加えてブロック塀の長さに応じた金額がかかってきます。ブロック本体を含む積み上げの価格は、1平方メートル当たり9千円〜1万5千円程度が相場ですが、ブロックの種類によっても変化。古いブロック塀を撤去して新しく作り変える場合は、古いブロック塀の撤去作業費も加わります。
3:玄関にスロープを付ける
玄関にスロープをつける場合は、スロープの長さと幅により値段が変わります。老後の事を考えてスロープを緩やかに設置するとスロープの距離が伸びるため、その分設置面積が増加。費用の相場は、1平方メートル当たり2万円〜3万円程度です。また、スロープに手すりも設置する場合は、横幅1.2mで7万円〜8万円ほどになります。
スロープを設置する場合は、インターホンやポスト、塀などの移動が必要になるケースも。その場合は移動費用も追加されます。打ち合わせの時点で、他の外構部分への影響もないか確認しましょう。
外構工事の費用相場
外構の工事をする際の費用相場と大まかな工期を調べました。
- 費用目安:15~300万円以上
- 工期の目安1日~2ヶ月
外構は工事の範囲が非常に幅広いため、あらかじめ予算を明確に把握しておきましょう。
ただ要望を詰め込んでも現実味のない見積りになってしまいます。最初に予算を決め、優先順位を決めた上で外構計画を立てていきましょう。
そのために必要なのが、「どこまでできるか」をリフォーム業者と相談すること。
「アプローチだけはコンクリートを打つけれど他は砂利敷きで良い」「目隠しフェンスは道路から家の中が見える場所だけに設置する」など、重視すべきポイントとコストカットして良い部分のメリハリをつけると、費用を抑えると同時に理想の見た目へとリフォームできます。
外構工事の項目別費用について
アプローチ
アプローチが砂利のままでは足元も危険ですし、雨の日は地面がドロドロになってしまいます。見た目の良さだけでなく機能性から考えても、アプローチを施工しておくと大変便利です。
土間コンクリートなら比較的予算を抑えることもできますが、玉砂利の洗い出しや石張りなどデザインにこだわると、それだけ費用も高額に。
アプローチの長さにもよりますが、70~80万円程度が目安と考えておきましょう。
塀・フェンス
隣地との境界に低い柵をする程度であれば20~30万円程度で施工可能です。
ただし敷地の外周を背の高い目隠しフェンスでぐるっと囲むとなると、敷地の広さにもよりますが70~100万円程度はかかります。
当然、デザイン性の高いフェンスほどコストも上がります。
ウッドデッキ
ちょっと腰かける程度のウッドデッキなら20~30万円で設置できます。
ただし、子供や愛犬が走り回れる、あるいはガーデンセットを置いてティータイムを楽しめるような広々としたウッドデッキの場合は、100万円以上かかると考えておきましょう。
「ウッドデッキは手入れが大変!」というイメージが強いため樹脂デッキを希望する方も多いですが、コストとしては樹脂デッキの方がやや割高になるので、注意してください
カーポート
1台分の簡易なカーポートであれば、20万円からでも設置可能です。
ただし、カーポートが必須の豪雪地域では雪の荷重に耐えるため耐久性に優れた構造のものがおすすめ。最低でも2台分は必要となると100~200万円とコストの幅もグッと広がります。
デザイン性の高いスタイリッシュなカーポートを採用した場合は1台分で200万円を超えることもあります。
その他
外構工事には郵便ポストや立水栓・屋外照明の設置といったものも含まれます。
郵便ポストは大体数万円から20万円程度。立水栓も数万円程度で設置できますが、配管を延ばすのに数十万円以上かかる場合もあります。同様に屋外照明も1か所だけなら4~5万円で設置可能です。照明の場合は数か所設置することが多いのでトータルで20~30万円になる場合もあります。
外構リフォームの事例をチェック
当サイトで紹介している会社のなかから外構リフォームの施工事例を一部ご紹介します。
大阪の外構リフォーム事例1
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画像引用元:株式会社アートリフォーム公式ホームページ
https://www.artreform.com/example/detail.php?id=30
「家族で楽しめるような、テラスがある素敵な空間が欲しい」という施主からの要望に合わせて提案された、南欧風な開放感あふれるエクステリア。タイル張りにする事で、お手入れもしやすくオシャレで明るい空間が出来上がりました。
大型の透明なテラス屋根を設置する事で、室内への採光を遮ることもなく、屋根の下に洗濯物を干せます。
また玄関側にも同じタイルを使用しているため、お庭だけでなく外構全体に統一感を出しています。
工事詳細
- 費用:300万円
- 施工期間:2ヶ月半
- リフォーム箇所:外構全体
大阪の外構リフォーム事例2
画像引用元:株式会社創建公式ホームページ
http://www.r-skn.com/example/exterior01.html
植栽で圧迫され、光が遮られて狭く・暗く感じてしまいがちな庭部分を明るい空間へとリフォームした事例です。
植栽は全て撤去するのではなく、一部を残したことで、リフォーム後も緑を残した和を感じるお庭に。圧迫感もなくなりました。
屋根も延長して、木製のテラスを設置。窓を開けて室内から外を見た時に、部屋の延長としてテラスが見えるので、部屋が広くなったように感じられる設計です。
工事詳細
- 費用:-万円
- 施工期間:-日
- リフォーム箇所:屋根付きテラス設置
大阪の外構リフォーム事例3
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画像引用元:ナサホーム公式ホームページ
https://nasahome.co.jp/works/w_exterior/interlocking-block.html
「駐車スペースを広げたい」との要望を受けて施行された、赤系レンガブロックを使ったリフォーム事例です。可愛らしい一軒家に合わせて、カントリー調のデザインの玄関アプローチ及び駐車場にしています。
ポストとインターホンは既存のものをそのまま利用して移設し、元々使用していた駐車スペースの枕木も自転車置き場の地面に埋めて使うことで、自転車置き場も歩きやすくなりました。
工事詳細
- 費用:-万円
- 施工期間:-日
- リフォーム箇所:駐車スペース・玄関アプローチ
大阪の外構リフォーム事例4
画像引用元:株式会社グッドハウス公式ホームページ
https://e-goodhouse.com/publics/index/52/detail=1/b_id=583/r_id=152/#block583-152
屋根が何もなかった駐車スペースに、雨避けとなるカーポートを設置しました。建物の軒下にちょうど被るように設置してあるので、雨の日に車の横を通っても水滴が垂れてくることがありません。車がない時には、子供が遊んだり、DIYなどの作業したりする際も、濡れることがありません。外構リフォームにより、より便利なマイホームに生まれ変わりました。
工事詳細
- 費用:18万円
- 施工期間:1日
- リフォーム箇所:カーポート設置
大阪の外構リフォーム事例5
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画像引用元:株式会社アートリフォーム公式ホームページ
https://www.artreform.com/example/detail.php?id=8
元々設置してあった門扉を撤去し、1台だった駐車スペースを2台分のスペースへと拡張しました。
エクステリアの階段下には、ガーデニング用品などの収納庫も作り、使いやすく設計してあります。
サインポストはアールヌーボー調のものを選択。オシャレな玄関アプローチで全体的に欧風な仕上がりになりました。
工事詳細
- 費用:153万円
- 施工期間:3週間
- リフォーム箇所:駐車スペース・玄関アプローチ
外構のリフォームをする上でどこを重視するか
最近はSNSや雑誌などで、海外の素敵な一軒家の写真を簡単にチェックできます。日本の一般的な一軒家に比べて、海外の一軒家は家自体も庭面積も広く、オシャレな外構デザインにこだわっているので、ついつい真似したくなるもの。そのため「外構のリフォームをする上でどこを重視するか」を考えた時、「1番はデザイン!」と言いたくなりますが、それよりも重視すべきは「安全性・利便性」です。
外構リフォームで意識すべき安全性とは
特にスロープや門から玄関に続くアプローチ部分は、家族がケガをしないためにも安全性を重視したい部分。例えば見た目の美しさだけでタイルの素材を選ぶと、後から雨の日に滑りやすい素材だと気付くことも。また凹凸が多いと、ハイヒールで歩く場合に非常に不安定で歩きづらくなります。毎日通る部分なので、転ばないように注意が必要になるとストレスの原因にもなるでしょう。
外構リフォームで意識すべき利便性とは
設置した塀やポストの位置・カーポートの支柱の位置によっては、自動車の車庫入れが難しくなってしまう場合もあり、大きなストレスに…。デザインだけでなく、「その配置で良いか」「その形状で良いか」、リフォーム後の暮らしを想像しながら使いやすさも追及しましょう。リフォーム会社の担当者に、現在・将来のライフスタイルや家族構成などを伝えると、使い勝手も考慮したうえで、良い外構リフォームの案を教えてくれます。
外構リフォームの際に防犯面を意識するなら
安全性という面で重視しなくてはならない点はもう一つ。塀や目隠しフェンスの設置によっては、空き巣などの標的になる場合もあります。
塀やフェンスを設置すれば空き巣対策になるように思えますが、目隠しするものがあるということは「1度敷地内に侵入してしまえば見つかりにくい」と言う状況を作り出しかねません。
塀やフェンスを設置するときは、デザインや設置位置を工夫することが大切です。「家の中は見えづらく、扉や窓の近くは角度を変えれば外から見えるようなデザイン」にして、空き巣被害から家を守りましょう。
おしゃれに外構をリフォームするなら!
抑えておきたいポイント
建物のテイストとの統一感を意識する
デザインで迷う場合は、家自体のテイストに合わせて考えてみるのがおすすめです。
ナチュラルテイストの家なら、道路と家を隔てるフェンスは木製のものを選び、植栽も多いアプローチにすると柔らかな印象になります。反対にシックな雰囲気であれば、シンプルなデザインや金属・コンクリートをベースに考えると、スタイリッシュな家としてまとまるでしょう。
またフェンスやアプローチなどを、外壁の色に合わせるのもおすすめです。
家の顔・玄関アプローチは妥協しない
多くの場合、外構は住宅の前・道路側に広がる部分です。家の前を通る人からすると最も目につく場所であり、その家の印象を左右する場所でもあります。
そのため、周囲から褒められる家へとリフォームしたいなら、家族以外も足を踏み入れる玄関アプローチに力を入れるのが◎。リフォーム会社に希望を伝える際は、特に玄関アプローチ部分はイメージを明確にしておいた方が良いでしょう。