間取り変更
▼目次
年数とともに使わない部屋が出てきた、日当たりが悪い場所がある…など、そういった悩みを抱えている場合には思い切って間取りを変更する大規模リフォームもオススメです。このページでは間取り変更リフォームのメリットや注意点などを紹介するので、ぜひチェックしてください。
間取り変更リフォーム・リノベーションのメリット
間取り変更を行うことで、今の生活をより暮らしやすくするなどのメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
間取りによる不便を解消できる
どんな間取りにするかによって、家事時間が大幅に短縮できます。たとえば洗濯ひとつ考えても、洗う・干す・畳む・収納するといった一連の動作があり、それぞれが別々の場所にあれば余計な移動時間が増えてしまい手間を感じてしまうでしょう。また食事においても料理する場所と食べる場所が離れていれば、それだけ配膳に時間を要します。
つまり生活動線に配慮した間取りに変更すれば、より家事が楽に行え、不便を解消できるといったメリットがあるのです。ただ全ての人が使い勝手のいい間取りは存在しません。それぞれのライフスタイルや価値観などに寄り添いながら、自分たちらしく暮らせる間取りを考えることが大切になってきます。
ライフスタイルの変化に対応できる
建てたときには暮らしやすい家だったとしても、年数とともに家族構成も変化していきます。また身体状況も変わってくるので、暮らしやすい間取りは徐々に変わってくるのが通常です。そのためライフスタイルの変化に対応できるのは、間取り変更のメリットと言えるでしょう。さらに身体状況に合わせた間取りへと作り変えることで、高齢になっても住みやすいマイホームに生まれ変わります。もし今の生活に合わないと感じたのなら、間取り変更リフォームもピッタリです。
収納量を増やすことができる
「収納量が足りない」「食品のストックなどが仕舞えない」「収納スペースが使いにくい」などの悩みを持っている方も案外多いものです。とくに築年数が経過したアパートやマンションなどは収納量が少ない傾向にあるでしょう。高い場所に位置する天袋や奥行きがありすぎる布団収納などは、今のライフスタイルだと使いにくい収納と言えます。
間取り変更によって、収納スペースを広く確保できればスッキリと片付くでしょう。
- 収納しやすく、出しやすい高さ
- 使う場所の近くに収納スペースがある
- 収納する物のサイズに合っている
ただ収納量だけを充実させるのではなく、上記のポイントを押さえた収納要素も考えることが大切です。ウォークインクローゼット・パントリー・シューズインクローゼットなども持ち物が集約でき、人気の高い収納です。
採光や通風を向上できる
薄暗く、風通しが良くないといったスペースで悩んでいる方もいるでしょう。とくに北側にある空間は日当たりも良くないので、薄暗くなりがちです。そう言った問題を解消するためには居室のレイアウト変更や室内窓を設ける、間仕切り壁を取り外すなどの対策が有効だと言われています。しっかりと通風や採光、換気なども配慮した間取り変更をすることで、より過ごしやすいスペースを作れるでしょう。
間仕切り壁などを撤去すれば、部屋全体が開放的な空間となり、広々とした雰囲気のスペースを演出できます。
間取り変更リフォーム・リノベーションの注意点
間取り変更は必ずしもメリットばかりではありません。状況によってはリフォームできないケースや失敗と感じてしまうケースもあるので注意が必要です。具体的に間取り変更リフォーム・リノベーションの注意ポイントを見ていきましょう。
壁や柱が撤去できないことがある
広々とした大きなリビング・ダイニングにしたいと考えるケースも多く、より開放的な間取りが注目されています。しかし必ずしも実現できる間取りかどうかは分かりません。それは住宅には絶対に撤去できない柱や壁があるからです。構造的に問題がない柱や壁であれば撤去は可能ですが、建物を支えているような耐力壁は撤去できません。さらに上下水道管やガス管などが通っているパイプスペースも移動や撤去はできないので要注意です。
もし広々とした間取り変更のリフォームを検討しているなら、早めに撤去できる柱や壁などを把握することが大切になってきます。柱や壁のことを把握していれば、新たな間取りも考えやすいでしょう。
水まわりの移動が難しいことがある
間取りを変更したいと考える人の中には、キッチンや浴室の位置変更を検討するケースもあるでしょう。しかし水回りの場合、スムーズな排水を実現するために排水管を一定の傾きを設けて設置しなければなりません。排水経路が大きく変更する間取りの場合、勾配を設けることが難しくなることも。そうなれば水回りの大幅な位置変更ができない可能性もあるので注意しましょう。とくにアパートやマンションだと床下のスペースにゆとりがないことがほとんどなので、余計に変更は難しいと言えます。
管理規約で制限されていることがある
構造上で全く問題のないリフォームであっても、希望しているリフォームやリノベーションが行えない可能性もあります。それは管理規約で制限されているケースです。マンションやアパートの場合、管理規約が定められており、専有部分の改修工事に関して細かく取り決めされています。使用する床材の遮音等級だけでなく、工事期間の共用部分の活用なども含めて設定されているでしょう。管理規約の中にはカーペットからフローリングへの張替をはじめ、水回りの移動などを禁止しているケースもあるため、リフォームの間取りを考える前に管理規約を必ず確認することが大切です。
マンションのリフォームは専有部分のみ
マンションのリフォームやリノベーションは、オーナーが区分所有している専有部分だけです。つまり建物構造躯体・開口部以外の室内となり、玄関のドアを交換する、外壁に穴を開ける、窓を新たに設けるような工事は行えません。またバルコニーは専用の使用権はありますが、共用部分になるのでリフォームはできないので注意しましょう。さらに窓サッシの入れ替えなども原則不可ですが、老朽化などが原因で窓の開閉などに問題がある場合には管理組合に許可されれば変更できることも。ただ室内に内窓を設置し、二重窓にすること自体は問題なく行えます。
大阪の間取り変更リフォームの費用相場
既存を活かした軽微な間取り変更の場合
間取り変更のリフォームは、どの程度の変更リフォームなのか、用いる内装材、仕上げ方法、現状などで大きく変動するでしょう。一般的には十数万円~80万円程度がおおよその費用相場と言われています。状況によっては100万円程度かかることもあるので、しっかりと予算を踏まえてリフォームプランを検討することが大切です。また同じ要望であっても、リフォーム業者によって提案の内容が異なり、価格に違いがでることもあるので注意しましょう。
参照元:家仲間コム(https://www.ienakama.com/madori/osaka-fu/price/?range=80_100)
スケルトンリフォームの場合
スケルトンリフォームとは骨組み・躯体だけを活用し、他の箇所は全て解体する方法のことで、間取りを全てやり直すことができる大規模なリフォームです。そのためリフォーム費用も高額になりがちで、一戸建てであれば1200万円~1500万円、マンションなら600万円~900万程度が費用相場と言われています。これほどの費用がかかってしまうからこそ、リフォーム業者選びを慎重に決めるようにしましょう。