玄関
▼目次
玄関ドアの交換や収納棚の設置など、玄関のリフォームについて素材の種類やリフォーム方法、費用の相場をまとめました。
玄関のリフォーム
最近特集を組まれることが多くなった玄関のリフォーム。玄関のリフォームを検討する理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
ドアの開閉トラブルのためにリフォーム
長年玄関を使用していると、玄関ドアも少しずつ劣化していきます。ドアが変形してしまったことで開閉がしにくくなっていたり、引き戸の場合は建て付けが悪くなったりすることがあります。
家を出入りするには必ずドアを通る必要があるので、ドアの開閉にトラブルが生じると毎日の生活へ大きなストレスがかかることに。ドアの開閉時に少しでも違和感を覚えたら、玄関のリフォームを検討するべきなのかもしれません。
防犯性能を向上させるためにリフォーム
自宅の防犯性能を向上させるために玄関をリフォームする方も増えています。日本は比較的治安の良い国ですが、空き巣などの被害がまったくない訳ではありません。防犯対策をしてできるだけリスクを避けたいものです。最近ではピッキングのしにくい鍵や、キーレスのものなど防犯性能の高いドアが増えています。
リモコン型の鍵やICチップ内蔵のカード型の鍵など、様々な形態の鍵が付いた玄関ドアが登場。施錠忘れを防げるタイプのドアもあるので、防犯性能を格段に上げられるでしょう。
玄関の印象を変えるためにリフォーム
玄関の印象を明るくしたいという理由でリフォームを検討している場合もあります。玄関があまり日当たりの良い位置にない場合は日中でも薄暗く、電気を付ける必要が出てしまいます。家の顔とも言われる玄関に明るさがないと、気分まで沈みがちになることも。
玄関の印象を明るくするには、窓を取り付けたり一枚板ではなく採光の付いたタイプの玄関ドアに取り替えるのがおすすめです。ドアの種類によっては採光用のガラス部分を開閉できるタイプのものもあります。湿気の多い季節にはガラス部分を開けておけば、簡単に換気できる優れものです。
玄関の種類
玄関ドアの種類は大きく分けて開き戸と引き戸の2種類です。ドアのタイプごとに設置に必要なスペースや使い勝手が異なります。
開き戸
開き戸は手前か奥のどちらかに開くタイプの玄関ドアで、横幅の狭い玄関にも設置できるのが利点です。欧米では内開きのドアが多いですが、日本には玄関で靴を脱ぐ習慣があるので外開きタイプが一般的。玄関を出てすぐに道に面している住宅では内開きを採用していることもあります。
引き戸
引き戸は横にスライドさせて開閉させるタイプの玄関ドアで、古い住宅や日本家屋などに採用されています。片側の扉をもう片方へと引き寄せて開くのが「引き違い戸」、扉が1枚だけのタイプが「片引き戸」、2枚の扉を中央から左右に開けるタイプが「両引き込み戸」です。
引き戸はレールの上を滑らせるので、弱い力でも簡単に開閉できます。玄関のバリアフリー化を考えている場合は、引き戸がおすすめです。
玄関リフォームの方法
玄関のドアを新しいものへ
玄関のドアは家の中でも目に入りやすい部分です。玄関のドアをリフォームするだけで、家全体の印象や雰囲気を変えられます。玄関のドアにはオシャレなデザインのものや高い技術を使用した機能付きのものが多くあるので、雰囲気だけでなく機能性の向上も期待できますよ。
玄関のリフォームは一般的にカバー工法という方法で行われます。既存の玄関ドアを取り外して元々ある枠に新しい枠組みをカバーするようにはめ込む手法で、施工は半日程度で完了します。大掛かりなリフォーム工事が必要ないので、費用や工期を抑えられるのが特徴です。
玄関収納棚を設置する
玄関の収納ではドアの交換だけでなく収納棚を設置する場合もあります。元々の棚は収納力がなく、玄関に靴が溢れてしまっている方は検討の価値ありでしょう。
玄関の収納棚はカウンタータイプや壁面収納タイプ、フロートタイプや吊り戸タイプなど種類豊富。収納力が高いのは玄関の床から少し浮かせた状態で設置するフロートタイプで、下が設置していない分、圧迫感なく大胆にスペースをとれます。無駄な空間を有効に利用したいなら天井から吊り下げる形で設置する吊り戸タイプが最適。無駄にしがちな天井付近のスペースをたっぷり収納に使えます。玄関が狭い住宅の場合には壁いっぱいに収納を設ける壁面収納タイプが適しています。
玄関リフォームの費用相場
戸建住宅の玄関をリフォームした場合の中心価格帯は30万円から40万円です。
玄関ドアの取り替え費用
玄関ドアの交換にかかる費用の内訳にはドア本体の価格、玄関ドアの設置費用、玄関ドアの撤去費用などが含まれています。玄関ドアの機能にもよりますが一般的な価格の相場は10万円から25万円程度。断熱仕様や換気用の窓が付いたタイプであれば、さらに価格は上がります。
また、玄関ドアの設置にかかる費用は4万円から6万円程度。古いドアの撤去にかかる費用は1万円から2万円程度が相場の目安となっています。
玄関収納棚の設置費用
玄関に収納棚を設置するための費用の相場は約50万円です。設置する収納棚のタイプによって価格は異なりますが、大型の収納を取り付ける際には通常よりも運搬費用がかかってしまうので注意しましょう。またオーダーメイドの収納棚を注文した場合は既製品よりも割高になることが多いのがデメリットです。
玄関のリフォーム事例
当サイトで紹介しているリフォーム会社による、玄関のリフォーム事例をいくつか紹介します。
事例1:古い玄関ドアをナチュラルなデザインのものに交換
画像引用元:創建公式ホームページ
http://www.r-skn.com/example/wall02.html
家の外壁リフォームと併せて玄関ドアの交換を行いました。元々の玄関は昔ながらのドアというどこか懐かしい印象を受けるものでしたが、ウッドデザインのナチュラルな玄関ドアに交換しています。一枚板タイプのドアではなく、大きなガラスがはめ込まれているので明かりを採り込みやすくなりました。
工事詳細
- 費用:ー万円
- 施工期間:ー日
- リフォーム箇所:玄関
事例2:たっぷりの日差しを採り込める玄関
画像引用元:サナホーム公式ホームページ
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/20180312naturaly
元々の玄関にも明かりを採り込むためのガラスが付いていましたが、さらに光を集めるためガラス部分を拡張。おかげでリフォーム後の玄関はより明るい印象になりました。また玄関の反対側にも明かり窓を設置しているので、全く暗さを感じさせません。今回のリフォームでは収納棚も新しいものへと交換しています。カウンタータイプと吊り戸タイプの収納棚を採用したことで、以前よりも収納スペースが増えました。
工事詳細
- 費用:ー万円
- 施工期間:ー日
- リフォーム箇所:玄関
事例3:暖かみのあるアンティーク調の収納を設置
画像引用元:サナホーム公式ホームページ
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/20170606bluepainty
リフォーム前の玄関は備え付けの収納が少なく、靴箱の横にカラーボックスが設置されていましたが、リフォーム後にはたっぷり収納ができる棚を新たに設置。内装に合わせたナチュラルな雰囲気の収納棚がチョイスされています。木目で統一された玄関が訪れる人を暖かく歓迎。玄関のドアに使用されているサンドストーン模様のフロアタイルもオシャレな雰囲気にぴったりです。
工事詳細
- 費用:ー万円
- 施工期間:ー日
- リフォーム箇所:玄関
事例4:大容量のシューズクロークを設置
画像引用元:サナホーム公式ホームページ
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/170403shoescloakt
家族が増えたことをきっかけに玄関のリフォームを実施。既存の玄関には収納スペースがなく靴やダンボールが並べられていましたが、玄関横に収納スペースの多いシューズクロークを新設しました。普段は扉を閉めておけば目に入ることもなく、玄関側からも廊下側からも行き来がしやすい設計を採用しています。
工事詳細
- 費用:ー万円
- 施工期間:ー日
- リフォーム箇所:玄関
事例5:ピュアホワイトの明るい玄関
画像引用元:サナホーム公式ホームページ
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/161201purewhitett
元々の玄関は板張りで少し暗い印象がありましたが、リフォーム後は清潔感のあるピュアホワイトを基調とした眩しいくらいに明るい玄関に生まれ変わりました。土間のスペースが広くゆったりと空間を利用できています。また、高さのある収納棚を採用したことで、玄関周りをスッキリとした状態に保てるようになりました。収納棚の扉部分には大きな全身鏡が設置されているので、おでかけ前に身だしなみのチェックができ便利です。
工事詳細
- 費用:ー万円
- 施工期間:ー日
- リフォーム箇所:玄関
玄関リフォームのメリット
訪れる人が初めに目にする玄関をリフォームすることで、家全体を今までとは違った印象に生まれ変わらせることができます。老朽化が目立つ玄関だと、それだけ家も古い印象に。薄暗い状態だと、最悪住んでいる人まで暗く見えてしまうかもしれません。玄関ドアを交換するだけでも、インテリアや家全体に感じる印象を変えることができますよ。
一般的によく採用されている玄関ドアは一枚板タイプのものですが、光が入りづらく昼間でも電気が必要になってしまうことがよくあります。そんなときは採光の付いた玄関ドアに取り替えるのがおすすめ。光が入るので玄関が明るく快適な印象に変わります。
また最近の玄関ドアは昔のものと比べて気密性が高くなっているので、機能性を高めるためにリフォームを行うのも有効ですよ。冬の冷たい外気を遮断できるので、家全体の保温性が高まるでしょう。
狭くごちゃごちゃとした玄関では来訪者を驚かせてしまいますが、明るい印象の玄関ドアに取り替えて収納棚を設置することで、お客さまを気持ち良く迎え入れることができます。また玄関は家族が毎日利用する場所でもあるので、ストレスなく前向きになれる空間にできればさらに日々の生活が潤うでしょう。
玄関のリフォームを行うタイミング
ほとんどの人が、玄関の不具合や使い勝手の悪さを感じた時に玄関のリフォームを依頼しています。玄関ドアの建て付けが悪くなってしまえば開閉が困難になり快適に過ごすことができません。ストレスを溜め込んだまま生活するのは心に良くない状態。すぐに玄関ドアを交換して快適に過ごす選択肢を選びましょう。
他にも、ものが増えて玄関が狭くなってしまったり、防犯性を高めたいと感じたときがリフォームを考えるべきタイミングとして挙げられます。ライフスタイルの変化や家族が増えたことで玄関のスペース自体が手狭になってしまう場合は、収納棚を設置することで問題を解決できますよ。
住宅の防犯が気になる場合には玄関ドアを防犯性能の高いものに交換するのが有効です。最近ではピッキングに強い鍵やキーレスで施錠ができるドアが見られるようになってきました。空き巣に入られた理由の中でも多いのは玄関ドアが無施錠だったことです。防犯性能が高い玄関ドアの中には施錠忘れを防止できる機能付きのものもあります。
何度もリフォームすることにならないように、現状はとくに必要性を感じていなくても防犯性や使い勝手を重視して選ぶことをおすすめします。
玄関リフォームではライフスタイルに合ったドアや収納棚を選ぶ
玄関をリフォームするにあたって大切なのは、家族がより生活しやすくなる機能を持ったものを選ぶことです。玄関ドアにはリフォーム用の製品もあるので短時間で簡単に交換することができますが、ドアの性能によって通気性や防犯性、玄関の明るさといった機能性はさまざま。豊富なバリエーションの中から最適な物を選ぶのは大変ですが、家族の意見を反映したドアを選ぶことが重要です。
玄関に新しく設置する予定の収納棚は適切なサイズのものを選んでいますか?収納力の高いものを選んだとしても玄関のサイズに合っていなければ、玄関スペースを圧迫してしまい、かえって使い勝手が悪くなるかもしれません。現状の家族の人数に適した収納力であっても、将来的に一緒に暮らす家族が増えることも考慮して収納棚を設置するのが良いでしょう。
まとめ
玄関リフォームにかかる費用の相場やリフォームできる場所、リフォームで得られるメリットなどを紹介しました。玄関は家の印象を大きく左右する重要な場所です。使い勝手の良いお気に入りの玄関であれば、帰宅する時も明るい気分になれるでしょう。
玄関のリフォーム相場は50万円程度と比較的費用をかけずに行うことができるので不具合が生じたり、使い勝手の悪さを感じたりしているのなら、思い切って交換してしまうのが良いかもしれません。